2021/12/17
『牛乳、豆乳に続く第3のミルクが注目されている!』
最近、アーモンドミルクがヴィーガンや環境に配慮したミルクとしても注目されてる。植物性ミルクが注目されている背景には何があるのか。牛の飼育に関わるコストの高まりや環境への負荷が大きいということ、肉などを食べず植物性食品しか取らないヴィーガンの増加などがある。そしてもう一つ、植物性ミルクは「栄養面でも優れているものが多い」ということもまた注目を集めている理由と考えられる。
身近な食材からスーパーフードを使ったものまで、植物性ミルクの種類はさまざまであるが、代表的なもの5種類について、どのような特徴と使い方があるのか気になったのでまとめてみた。
①豆乳(ソイミルク)
植物性ミルクの代表で、すでに広く親しまれてる。大豆を原料としているため、タンパク質、食物繊維、ミネラルも取ることができる。特に造血に関わる鉄や銅を多く含んでいる。
②アーモンドミルク
アーモンドを水に浸し、砕いて搾ったもので、香ばしい風味が感じられるミルクである。カロリーが低く、食物繊維、ビタミンEが豊富なのが特徴である。ビタミンEには抗酸化作用があるので、美容効果も期待でる。
③オーツミルク
大麦をすりつぶして水を加え、繊維質を取り除いたもので、さらっとした味わいが特徴である。食物繊維やカルシウムが多いので、牛乳が苦手な方のカルシウム補給飲料としても重宝されている。
④ココナッツミルク
ココナッツの種子にある胚乳が原料で、料理やお菓子作りなどに広く活用されている。脂質が多いためカロリーも高めですが、カリウムや鉄、マグネシウムも多く含まれている。
⑤ライスミルク
玄米や白米をすりつぶして水を加えたものや、発酵させてつくられたものなどがある。米が主原料になるので炭水化物が多く、脂質が少ないためあっさりとした口当たりが特徴である。玄米からできているライスミルクは、食物繊維やビタミンB群も白米のものより多く取ることができる。
このように特徴はさまざまだが、これら5つの植物性ミルクに共通していることがある。
- 乳糖が消化できない乳糖不耐症の人でも飲める
- 牛乳アレルギーの人でも飲める
- ヴィーガンの人でも飲める
- 常温保存できる(開封前)
- 賞味期限が長い
さらに植物ミルク5種類と牛乳の栄養成分(炭水化物、脂肪、タンパク質、カルシウム、食物繊維、エネルギー)を200mlあたりの含有量で比較してみると、カロリー(39kcal)、炭水化物(3.9g)ともに一番低く、食物繊維(3.0g)や美容効果も期待できるビタミンE(10.0g)もたっぷりなのがアーモンドミルク(写真)。糖質を抑えたい方や、不足しがちな食物繊維を手軽に補いたい方にお勧め。食事からタンパク質がとりにくく、不足しがちな方には豆乳がお薦め。カルシウムは取りたいがカロリーは抑えたいという方にはオーツミルク。ライスミルクは脂質を抑えたい方にお勧めのミルクになる。
しかしながら牛乳にも良い点がある。タンパク質が取れたり、植物性ミルクに比べカルシウムの吸収率が良かったりとメリットもあるので、上手に使い分けることも大切。植物性ミルクの存在は知っていてもなかなか手が出なかったという方、ぜひ一度この機会に新しいミルクを手にとってみてはいかがでしょうか。
以上