2022/05/23
『2022年に値上げした、これから値上げする食品は? 』
2022年に入り、食品の値上げラッシュが続いている。スーパーで買い物をする時、いつもと値段が違うと感じている人もいるのではないか。値上げされた、あるいは、これから値上げが予定されている食品について市場動向(主要メーカー値上げ幅)を調べてみた。
小麦・小麦を原料とする食品は、輸入小麦の価格が上昇したこと、物流コスト増などにより各社値上げを実施している。商品としては、2022年1月から2月にかけて「小麦粉、パスタ、パスタソース」などでニップン(2022年2月~、約2~9.5%値上げ)、日清製粉(2022年2月~、約3~9%値上げ)、昭和産業(2022年1月~、約5~9%値上げ)、パン、山崎製パン(平均7.3%値上げ)、フジパン(平均8%値上げ)、木村屋総本店(平均8.6%値上げ)が相次いだ。
「大豆を原料とする食品」は、バイオ燃料需要の増加、中国の需要増加、ラニーニャ現象による降雨不足、コロナによる労働力不足などにより、大豆、菜種、パーム油などの原料コスト上昇により、各社値上げが相次いだ。J-オイルミルズや日清オイリオグループは共に(2022年2月~、4月~、約8%値上げ)している。
さらに、「醤油、豆乳」は、キッコーマン(2022年2月~、約4~10%値上げ)、ヤマサ(2022年3月~、約4~10%値上げ)、ヒゲタ(2022年3月~、約5~12%値上げ)、次に「マヨネーズ」は、キューピー(約4~9%値上げ)、味の素(約3~9%値上げ)、そして「菓子製品」は、世界的な需要増加、天候不順、カカオ豆、油脂、馬鈴薯(ばれいしょ)などの原材料価格高騰、物流コスト増により、各社値上げを実施。明治(2022年5月~、約3~11%)、ブルボン(2022年5月~、約5%値上げ)、カルビー(2022年1月~、約7~10%)、湖池屋(2022年2月~、約6~11%)である。
「乳製品」も世界的な需要増加、輸入チーズ価格高騰、物流コストや包装資材のコスト上昇により各社値上げを実施している。森永乳業(約5.3~10.5%値上げ)や明治(約5.4~6.7%値上げ)などになる。ここまでは、既に値上げが実施されている。
今後の値上げが気になる商品として特に身近な「カップ麺」があげられる。小麦をはじめ、原材料費の上昇、包材費・物流費・燃料費等の高騰により6月から各社値上げが実施される。東洋水産(約9~12%値上げ)、エースコック(約5~11%値上げ)、明星食品(約6~12%値上げ)、日清食品(約5~12%値上げ)となる見込み。
一つ一つの値上げ金額を見ると小さい気もするが、これらは家庭の食費全般にかかってくるものと考えると、1カ月あたりの食費は数千円のアップになりそうである。食費を節約することは、なかなか難しいので、この機会に保険や通信費、住宅ローン、電気などの料金を見直すきっかけになりそうである。
以上