『データドリブンとは何のこと?』

『データドリブンとは何のこと?』

 最近、クライアントとの打合せの中で出てきた言葉で「データドリブン」とか「データドリブンマーケティング」といものがある。IT用語ではありそうだ、と思いながら実はよく理解できていなかったので調べてみた。

データドリブン(Data Driven)とは、昭和世代の我々が昔よく言っていたKKD(勘、経験、度胸)だけに頼るのではなく、売上データやWeb上の解析データなど様々な種類のデータを蓄積し、そのデータの分析結果をもとに、課題解決のための施策を立案やビジネスの意思決定などを行う業務プロセスを指すものである。

これまでにも、データに基づくマーケティングは数多く実施してきた経験はある。しかし、情報化社会の発展に伴うビッグデータの可視化や、消費社会における価値観の多様化、顧客行動の複雑化もあって、データそのものの価値は年々高まっていると感じていた。データドリブンは、こうしたデータの価値の向上によってますます重要となるものであると理解した。

データドリブンマーケティングとは?どのようなものなのか。かみ砕いていうとデータに基づいてマーケティングを組み立てることをデータドリブンマーケティングという。具体的に述べると、マーケティングを効果的に行うには、市場動向データや、市場を支えるユーザーの価値観や行動データをできる限り正確に拾い上げ、顧客理解を深めることが重要ということである。データを意思決定材料の一つとして活用することでKKD(勘、経験、度胸)だけに頼ることのない、データドリブンマーケティングが実施できるようになるということである。

データドリブンマーケティングを実施するには、次の4つのアクションを順番に行うことになる。
(1)データを収集する
(2)データを「見える化」する
(3)データを分析し、アクションプランを検討する
(4)アクションプランを実行する
となるが、データドリブンマーケティングの実施を考えると、企業内においては組織全体を統率できる人材の配置や、全体への周知、他部門との協力体制の構築ができるかで決まるような重要な問題が関係するから厄介だ。

高度に情報化された社会においては、取り扱われるデータは膨大かつ複雑である。少し調べてみて改めて分かったが、データドリブンの基本を理解した上で最適なプランを構築する必要性がある。データドリブンについてマーケティングの観点から考えてみたが効率よく進めるには、データを蓄積・分析する基盤やデータを活用するためのツールが欠かせない。どのようなツールを使いこなせばデータドリブンが有効に活用できるのか知識習得に努めることにしよう。

以上