『ワールドカップサッカー日本代表ドーハの歓喜!価値あるベスト16』

『ワールドカップサッカー日本代表ドーハの歓喜!
価値あるベスト16』

 2022年カタール・ワールドカップ(W杯)サッカー大会は、大きなインパクトを残した。結果的には、日本代表は現地時間12月5日、カタール・W杯、決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦し、延長戦を含めて120分を戦いPK戦の末に敗れ目標としていたベスト8進出はならなかった。

日本にとって4度目となる16強での戦いだったが、またも大きな壁に跳ね返された。43分に前田大然のゴールで先制するも、55分に同点を許し、1対1のまま90分を終えた。延長戦でも三笘薫がドリブルから強烈なシュートを放つも相手GKに防がれるなどゴールを奪えず、PK戦にもつれ込むと日本は3人のキッカーが止められ、前回ロシア・W杯ファイナリスト代表の前に屈することとなった。

選手、サポーターにとっての「悲願」を目前にした戦いに敗れ、日本は大会を去ることになった。しかし、グループリーグでは強豪国のスペイン、ドイツを下し、日本サッカーが今まで以上に世界中から称賛を浴びるなど、未来に向けさらに期待を抱かせる結果も残せた。悲願のベスト8入りは逃したが、「死の組」とも呼ばれたグループEでW杯優勝経験のあるスペインとドイツを撃破した日本代表の快進撃に対して、国内のみならず海外からも称賛をされた。

印象に残る場面は多くある。どれか一つを選ぶとしたら、日本対スペインでの試合、三笘選手がゴールライン際から蹴ったボールがVAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーと呼ばれる審判によるビデオ判定でラインを越えていないと判定されたシーンである。海外のメディアは、この判定が大きな物議になっていることを伝えていた。これについてFIFAは、公式のツイッターにゴールラインの横から撮影したプレーの動画とともに「ボールの一部がライン上にあるかどうかを映像で確認した」と報じられた。

そのうえで「ほかのカメラでは誤解を招くかもしれないが、ボールの全体が外に出ていないという証拠が得られた」と説明もあった。人間の判断できる限界を超えていたこのプレーである。同点の場面からの田中碧選手が決めた決勝ゴールだ。ゴールラインぎりぎりからの折り返しに合わせたシュート。ラストパスを出した三笘薫選手は「1ミリですけどピッチの中に入っていればいいなと思って足を伸ばしました」と振り返り、最後まであきらめずにボールを追う日本の選手たちの姿勢が強豪を打ち破る劇的な勝ち越しゴールを生みだした。

サムライブルー日本代表の戦いを振り返れば「ベスト16の壁は今回も乗り越えられなかった、破れなかったが、選手たちは新らたな景色を見せてくれた。これから先、日本のサッカーが最高の景色を願い続ければ、必ずこの壁を乗り越えられると強く感じた。そのためにもこの素晴らしい選手たちを、後押しすることで、日本全体が一丸となって世界に挑めれば必ず、この壁は乗り越えられる。4年後のW杯でベスト8以上のさらなる高みの景色を見せてくれ、がんばれ日本!

以上