『20XX年の未来工場はどうなっているのか?』

 昨年末に東京ビッグサイトで開催されていたロボット展を視察して展示されていた各メーカーブースを見る中、20XX年の未来技術、未来工場はどうなっているのか?と創造する。モノの運搬は自動運転の自動車、生産ラインはロボット、必要な作業は人が遠隔で行う未来工場が見えてきた。

20XX年1月の冬。工場の自動化設備を専門とするメンテナンス技能者A氏は海外リゾート宿泊地で長い休暇中。窓辺の空中に映し出される3D立体映像の映画を楽しむ。
突如、映画の映像が日本国内の無人工場からの映像に切り替わり部品の製造ラインが止まってしまった。どこがおかしいのか、故障なのか見てくれないかと工場のスタッフが慌てて連絡をしてきた。工場スタッフも慌てているようす。

メンテナンス技能者の宿命か、こんな緊急連絡がきたときにも対処できるように遠隔ロボットスーツを持参していた。別室でそのロボットスーツを装着し、VR(バーチャルリアリティー)ゴーグルをかけて工場につなぐ。

ゴーグルの目の前に現在のトラブル状態の工場の様子が映し出された。
現地工場のスタッフが工場内に常備している分身ロボットをトラブル現場へ運び準備して待機している。

メンテナンス技能者A氏か遠隔で分身ロボットをあやつりトラブル原因を調査し、分身ロボットと現地スタッフが自動化設備の修理を行った。

こんな光景が近い将来実施されているのではないかと思わせる近未来技術が見られた。
遠隔で工場内部の様子をVRで再現する技術、すべてをバーチャルにするのではなく実際にある工場棟や生産ラインに試作ラインを重ねるMR(ミックスド・リアリティー)の活用、リアルな製品や生産ラインと瓜二つの仮想空間を3次元で作り上げる技術「デジタルツイン」技術など、さらに人の動きを忠実に再現する遠隔操作を可能とした分身ロボットなどのデモ展示を見ると創造した20XX年の未来工場が現実になるのではないかと…。

こんな未来技術ができてきたら、いつか月にも無人工場ができて人が地球から遠隔ロボットで操作をして部品をつくっているかもしれない。

以上