2023/01/16
技術用語解説59『コンフィズリー(Confidentiality)』
砂糖を主原料とし、水あめやその他の糖類、乳製品、油脂、酸味料、色素、香料、果実、ナッツ類などを副原料とする砂糖菓子を総称してキャンデー類という。代表的なものはフォンダン、キャラメル、ファッジ、ヌガー、タッフィー、有平糖、流しあめ、吹きあめ、ドロップ、ボンボン、ドラジェ、金平糖などのキャンデー類である。砂糖液を煮詰めると、温度によって造形性が異なる生地が得られる。図1. 砂糖用液の煮詰温度による状態変化とキンデー例(平鍋上記加熱の場合)を示す。
図1. 砂糖用液の煮詰温度による状態変化とキンデー例(平鍋上記加熱の場合)1.
キャンデー生地の煮詰め程度によってハードキャンデー(150~165℃)、ソフトキャンデー(110~140℃)、およびほとんどまたは全く煮詰めないものができる。それぞれについて説明する。
(1) ハードキャンデー
水分が1~2%になるまで砂糖液を煮詰めたもので、ドロップやあめ玉がこれに該当する。
(2) ソフトキャンデー
糖液の煮詰め水分8~10%である。キャラメルが代表的なものである。図2. キャラメルの製造工程の例を示す。
図2. キャラメルの製造工程の例 2.
芯に結晶砂糖粒子、乾燥ゼリー、ナッツ、チョコレートなどを用い、回転釜中で砂糖またはチョコレートを被覆する。一定の大きさになった後、乾燥して艶出しをしたもので、チャイナマーブル、ゼリービーンズ、チョコレートボールなどがある。このほかに砂糖に香料、酸味料などを加えて、打錠機で圧縮成型したラムネ菓子、カルミン(錠菓子)などがある。
(3) 煮詰めをほとんど行わないもの
芯に結晶砂糖粒子、乾燥ゼリー、ナッツ、チョコレートなどを用い、回転釜中で砂糖またはチョコレートを被覆する。一定の大きさになった後、乾燥して艶出しをしたもので、チャイナマーブル、ゼリービーンズ、チョコレートボールなどがある。このほかに砂糖に香料、酸味料などを加えて、打錠機で圧縮成型したラムネ菓子、カルミン(錠菓子)などがある。
以上
【参考文献・引用先】
- 初心者のための「食品製造学」中島一郎 著 光琳
- 食品知識ミニブックシリーズ「改訂2版 菓子入門」早川幸男 著 日本食糧新聞社