包装食品技術協会 刊行誌「食品の包装」第56巻 第2号に寄稿掲載されました。

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シリーズ:「食品包装の動向」

『食品向け包装に係わる国内法規制の最新動向と食品包装の動向』
The latest trends in domestic laws and regulations related to food packaging and trends in food packaging

〈本セミナーでの修得事項〉

 現在の国内食品向け容器包装の法規制は、世界的規模での基準の整合化が進んでいます。その理由として、食品の世界規模での交易商品であることから食品業界全体での取り組みが注目されているためです。特に国内においては、食品包装用原料樹脂は2020年6月に従来の業界自主基準から国のポジティブリスト(以下、PLとする)制度へ移行となりました。さらに特別に独立して規制されていました乳・乳製品の法令(乳等省令)は、2021年12月に告示第370号へ統合されています。2022年7月に厚生労働省はPL改編案の策定に取り組み始めています。しかし、樹脂の溶出試験条件と規格、紙、印刷インキおよび接着剤の基準化等、国内の規制にはいくつかの課題があります。
 また、食品容器包装の重要な役割には、輸送・保管・流通・販売・使用するなどがあります。特に食品にフォーカスすると、容器包装商品の顔でありその外観・表示、使い勝手など機能により売れ行きが左右されます。その反面、食品容器包装は加工技術、包装機械、包装材料、印刷技術、物流技術などさまざまで技術の集大成であり、その国の生活水準、技術水準を反映しています。容器包装技術は、社会環境の変化に対応して、包装に求められる役割も変化し、包装技術も進歩してきました。
 本誌において国内食品向け容器包装の法規制と食品容器包装の重要な役割について解説しています。

以上